2013年7月23日火曜日

トムラウシ山 2回目 1/2

またトムラウシに足を運ぶなんて誰が思っただろう。

今回は、いつものD氏に加えてkiyoさんも参戦してもらった。




D氏自宅前に集合&出発

予定時刻15分前にはkiyoさんは既に到着して
2人でなんとなく出発時間を待っていた。

D氏が車を出すと言っていたので
彼の軽自動車をチェックしてみると

後部シートが倒され
無造作に彼のザックが投げ出されている。


到底、3人乗車できないレイアウトの車内



謎の2シーターの軽自動車を目の当たりにして

ミニバンを所有するkiyoさんは
全てを悟ったような、慈悲深い仏様のような目をしていた。



無限に思える沈黙の中、2人でタバコを燻らせながら出発の時を待つ・・・



デジャブ?
D氏宅は真っ暗・・・
昨年も同じ出来事があったような気がする

自宅からは、D氏が寝てる感をビンビンに感じる。。。

時は満ちたので、今回は遠慮無く凸電して、叩き起こす!




闇のグラデーションの奥から
ヘラヘラと薄笑いを浮かべ、徐々に姿をあらわすD氏。


清々しいほどに、一切の謝罪も反省もなく

D氏「オハヨー、目覚ましセットしたのに???おかしーよね?」


オレ(おかしいのは君だ!
   AMとPMを誤ってセットしたのは君自身なんだ。
   トムラウシ山頂付近にてアラームが咆哮をあげるとも知らずに・・・)



当然が如く、kiyoさんの車で登山口へ向かう事になった。



依然としてkiyoさんは、悟りを開いたような目をしている。
ガソリンの残量を気にしているのか?
それとも、神に近づいているか?



行きの車中にて
買ったばかりだという灰皿を披露して、はしゃぐD氏


その灰皿から発するLEDの光源を執拗に右目に当てられるという
屈辱を味わいながら目的地を目指す。


オレ(厄介なオモチャを手にしたもんだ・・・
   目がァ〜・・・ワシの右目がァ〜・・・・・・)



一方、kiyoさんは悟りを開いたような状態から変わらない。
いや・・・ウッスラと後光がさしているようかのようにも見える。


D氏より、しつこく当てられたLEDの残像によって
kiyoさんから後光が発しているように見えるだけだった。





登山口へ到着して、早々にアタック開始する。

どうも、kiyoさんの体調が思わしくないようだ。
顔色も悪く、足取りも重いようだ。




カムイ天上から先の行程では
kiyoさんの身体が、だんだんと透けて見えるようになる

光学迷彩を着てるのかな?とも思ったが、んなわけない。

オレ「大丈夫っすか?」

kiyoさん「・・・ウィッス…」


kiyoさん「喉が乾いてるんだけど、ウガイしても潤されないし。
     鼻水が出てきてうっとおしいんすよ・・・
     これさえ耐えられれば大丈夫っす。。。」


オレ(大丈夫だよ、辛いよね。痛いほど分かる。
   だが、行こう!
   君は頑張らなければならない理由があるんだ。
   進め!進むんだ!勇気ある撤退なんて認めない!
   君は今日登るために生まれてきたんだ!

   なぜムキになって、こんな事をいうかというと

   その症状は風邪で・・・

   オレとD氏はその風邪を感染されて
   この後一週間棒に振ることになるのだから。)


一蓮托生とは良く言ったものだ
その苦しさは、後日引き受けたよ!!!!
3人は運命共同体なのだから、いまは頑張ろう!






地獄のコマドリ沢登り

昨年はひどい目にあった場所だが、今回は雪に覆われている
冷たい風が汗を乾かしてくれて、心地良い。




岩場も難なく突破

昨年よりも身体が出来上がっているせいか
山の風景や空気感を楽しめるようになっている。
なんて爽やかで健康的なんだろう。





ニペソツ山も綺麗だ!

オレは成長した!
確実に山行なるものをガッチリ手中におさめようとしている。

もはや、山行なんぞ俺様にとってはレジャーでしか無い
ファファファファファファファ〜〜!!!!





前トム平で休憩をとり、再出発して10分後・・・


驕り高ぶっていた、鼻っ柱をへし折られる事態が発生。




チクーーーーーーッ!!!




オレ「フェッ??!!!刺された???・・・
   謎虫に刺された・・・死ぬんだオレ・・・
   タスケテ・・・Dさぁ〜ん・・・」


大げさに騒いで、刺された薬指をテーピングしてもらい
テンション下がりまくりで、山頂を目指す。



オレ「もう嫌だ・・・なんちゃら〜ショックで、死ぬんだぁ・・・」




ボキリと心が折れた瞬間を見逃さずに
疲労物質の乳酸が体内を覆い尽くす。




オレ(ハァハァ…ハァハァ…疲れた。。。もはや空気感も景色もどうでもいい・・・
   ヤマ…コワイ・・・ムシ…コワイ・・・カエリ…タイ・・・)




kiyoさんの憐れむ視線にも心が痛む。




あの謎虫はヤブ蚊の類らしんだけれど
蚊のイメージって、大きさ3mm位で プ~~~~ン っと飛び
知らぬうちに刺されているというイメージだったけど
刺された瞬間に分かるほどのダメージを感じる。



さすが山深いトムラウシだけあって、リアルランゴスタに攻撃された気分だ。
あんなのゲーム内でもウザいのに、実に実に気分が悪い。



今シーズンは、山のアニマルには逢えないが
ダニやら蚊やらの虫には、さいなまれるシーズンだ。。。






続く

2013年7月6日土曜日

ニペソツ山

ニペソツ山(やま)に行ってみた

富士山(ふじさん)や高尾山(たかおさん)は〜さんと読むのに、にぺそつやま
この読み方の違いは
〜山(さん)は神様がいるVIPな山
〜山(やま)はノーマルな山
というのが一節らしい

ウンチクはどうでもイイけど、ノーマルな山へD氏と登山へ出発だ!


今回も両手ストックでラクラクスタート

D氏「ウヌはストックをつかうのか?
  このD氏は40歳になるまで登りでストックは使わぬ!」

おれ(あと半年足らずで40歳になっちゃうんだからさ
   ストック使っちゃえばいいのにね。
   ヌォォォォォォ〜!!!
   帰りの行程でストックと共に心も折れてしまえばイイさぁ〜〜〜っ!!)

遊び半分で呪怨をかけつつ軽快に山登りを楽しむ。


いつもの山道+雪渓があったりして変化のある登山道は飽きがこない


昨年登頂に成功したトムラウシが見える


道内最高峰の旭岳が見える



ニペソツってロケーション最高ですね

天狗平に到着、はいニペソツ
ドーーーーーーーーーン!!!


ここまで5時間
写真屋は道草食い過ぎて相変わらずコースタイム遅いね
でも写真撮るの楽しいじゃない


ここから頂上まで2時間〜2時間半の行程
荷物デポして、超安堵・・・ふぅ〜

ここまで5時間という時間が我々を狂わせていたのか
おむすびと水ペット500mlとカメラ持って出発!
ザック無くて軽〜〜〜〜〜い

いま考えれば、片道2時間強って結構キツイっしょ?


Q1
おむすび1個で足りますか?
A1
足りませんでした。

Q2
水500mlで足りますか?
A2
足りませんでした。

Q3
突然の天候に対応出来ますか?
A3
できません。最悪の場合は死です。

Q4
下山時でD氏から頂いたネオソフトは美味しかったですか?
A4
悔しいけど、美味しかったです。


午後に登頂したので、雲がかかっちゃって展望はイマイチだったし
虫が半端ないので、トットと天狗平のベースキャンプまで帰還

飯も食って夕焼けの時間帯まで時間があるので各自休憩


プライベート空間を満喫できる一人用テント

くぅぅぅぅ〜、買って良かった!


隣のテントでは、zzzzzzzzzzzzzz〜
D氏の寝息が聞こえる
さぞかし疲れたんだろう

汗かいたのでシャツを着替え、靴下を脱いだ瞬間
死後2週間くらい経った腐乱死体の臭いがする


Q5
買ったばかりのテントに死体を放置した奴は誰だ?
A5
死体を放置したのではない、お前の足の匂いだ。


気持よく寝ているD氏のテントに靴&靴下をほおりこむ衝動に駆られたが


それはしなかった
僕は人殺しになりたくなかったからだ。
彼も足の匂いで他界したとなれば浮かばれまい


アルコールティッシュで足を拭き夕暮れを待つ


残念ながら夕焼けには恵まれなかったが

夜は満点の星空


早朝の朝焼けも押さえておきたいので、10時には就寝


興奮醒めやらぬままに、寝れるかな?っと考えていると

隣のテントからzzzzzzzzzzzzzz〜…

ジップロックに収納していた激臭靴下をテントの小窓から
ほおりこんでやる衝動に駆られたが
本気で怒られそうな気がしたので、思いとどまった。



寒っ!!
快適睡眠温度域6℃〜の寝袋では、1時間おきに寒さで目が覚める・・・


zzzzzzzzzzzzzzz〜…
隣のテントからは安眠サウンドが聞こえる。

憎いっ!
(明日の朝食時、アルファ米を半分以上地面にこぼしてしまえばイイさ…)
安易な気持ちで、呪念を唱えながら瞼を閉じる・・・

日の出は快晴で最高の状態!!!


きもちいい〜〜〜

念願の赤いニペさんもおさえました。


早々に下山して、国見峠でカツカレーを食べて

層雲峡で謎の熱湯温泉に浸かり


午後2時半には自宅着

翌日仕事なので余裕のあるスケジュールが楽しさを倍増させました。

テン泊は楽しめるね!